けんちゃんのランログ

サブスリーが、したいです。

つくばマラソン2018 後編

序盤の10キロは予定通り。

そして、ここからはちょっとずつあげていくプラン。

その10〜20キロのラップです。

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あれ、意外に上がってかないなー。

まあ、あんまりカチッと切り替えるのもイヤなんで、自然にあがってくるのを待とうと決めます。

すると、15キロ付近から自然に上がってきました。

無理に上げてないのでまだまだ楽に走れてます。

今日は最高のコンディションであることをここで実感。

20キロでこの余力。

 

今日はイケる!

 

続いて20〜30キロのラップです。

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つくばって、平坦なコースですけど、

このあたりはちょいちょいアップダウンがあります。

そのアップダウンや風の影響でちょっとかかってるとこもありますが、それ以外はほぼ4:30/km程度を維持できてます。

 

ハーフは、1時間36分35秒でカバー。

後半全く同じペースだとしても13分台。

後半あげらられば、12分台もまだ射程圏内。

全然オーケー。

 

去年は、25キロくらいからペースを維持するのがキツくなって、ピッチの遅さを自然とストライドでカバーする走りとなってしまい、余計に消耗した反省がありました。

今年は同じ轍は踏むまいと、

よりピッチを意識して、

ストライドで脚を使わないようにしました。

アップダウンもあったので、

この意識づけはよかったと思ってます。

 

そして、30キロ地点に到達。

去年とは比べものにならない余力があることを実感します。

去年は完全に粘りモードに突入してたのでエラい違い。

序盤を抑えて入った効果をヒシヒシと感じます。

 

よし、まだまだイケるぞ!

 

30〜35キロのラップ

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30キロ地点でまず最初に思ったのは、

このままペースを落とさず35キロまで行けば、

後は粘るだけだ、ということです。

これまでの展開でこのペースでいける自信はありましたが、

実は25キロくらいから、

度々吐き気に襲われるようになります。

30キロ以降は何度も吐きそうになって、

たびたび手で口を抑える状況。

吐き気はいつものことなので慣れてるのですが、

今回は今までで一番酷かった・・

脚やスタミナはまだ大丈夫だったので

ペースを落とさず来れましたが、

この吐き気との戦いは最後まで続きます。

 

そして、35キロ〜ラスト

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35キロ以降はさすがにキツくなってきました。

ちょっと油断すると一気にペースが落ちてしまいそうです。

こういう時の戦略。それは、

「自分が維持したいペースで走ってる人を見つけて食らいついていく」

です。

キツくなると自然とペースが落ちてしまうのですが、

そんな時ついていける相手がいると何とかなります。

そして、すぐに格好のターゲットは見つかりました。

何となく、渋井陽子にフォームが似てる女性ランナー。

心の中では勝手に渋井と呼んでました。

この渋井さん、大分前に抜いたはずなのですが、

あまり離れず近くにいたのか、

35キロ付近でスッと抜かれました。

自分もキツくなってて、

ついていくにはいいペースだと感じたので

この渋井さんについていくことに決めます。

キツくてすぐ置いていかれそうになりますが、

絶対離されるものかと食らいついていきます。

もう身体が動かずピッチが維持できないので、

代わりに脚の筋力を使ってストライドを上げて対応します。

長い距離は無理ですが、

あと7キロくらいなら、ストライド走法でも何とかなる。

呼吸も苦しく、

ゼェハァゼェハァうるさく言いながら

必死に脚を動かします。

ペーサー渋井さんのおかげで、

キツいながらもペースが維持できて、

35キロ以降とは思えないペースで走れてましたね。

すると、今度は38キロ付近くらいで渋井がペースダウン。

ありがとう、渋井さん

と心の中で感謝し、抜きました。

 

あとは、もう特定の誰かをペーサーにはしません。

みんなペースが落ちてきてるので、ガンガン抜いていきます。

脚も悲鳴をあげてますが、

あと少しなら耐え切れるとムチ打って

ペースを落とさずゼェハァゼェハァと走ります。

 

そして吐き気は更にエスカレート。

涙目でオェオェと何度もえづきながら走ります。

(最後まで嘔吐はせずにすみました)

 

ラスト2キロで、時計を見ると、

このペースを維持すれば、

内心目標にしてた12分台は余裕、

ただ11分台は厳しい、

と悟ります。

 

「ちょっとペース落とそうかな・・」

 

と、弱い自分が囁きます。

イヤ、でもここまで粘ってきたんだし、

最後まで全力で走り切らないと後味悪いぞ

と思い直し、最後まで必死に腕を振り、

ストライドを広げて走ります。

 

そしてラスト、ゴールの輪っかが見えた。

時計を見ると、ウサイン・ボルト並みのスピードが出せないと11分台は無理でしたが、それでも渾身のラストスパートを発動!

 

恐らくは必死の形相でゴールラインを割り、

時計を止めてレースは終わりました。

 

タイムは、3時間12分14秒 でした。

 

去年よりも4分30秒縮まり、ラップペースは、6秒速くなりました。

また、わずかではありますが、

フルマラソンでは初のネガティブスプリット

(後半の方がタイムがいいこと)。

 

ゴールしてから、攣りそうな脚でトボトボとメイン会場に歩いて戻ります。

 

最後まで自分を信じて全力で走りきれたという喜び。

そして、ずっと目標にしてきたつくばマラソンがようやく終わったんだ。

そんな感慨が一気に押し寄せてきました。

 

本当に最高のレースができました。

 

ここまで走らせてくれた自分の身体と家族に感謝!

 

終わり