宮城・名取トライアルマラソン レースレポの続きです。
レポ1はこちら。
10km ~ 15km
ペース: 4:35 - 4:36 - 4:38 - 4:35 - 4:39
自分の少し前を走ってるおじさんがずっと同じペースを刻んでることに気づきます。
ちょうどいいので、このおじさんに付いていくことにしました。
このトライアルマラソンは、スタート地点と折り返し地点に給水ポイントがあります。
給水は、アクエリアスと水のミニペットボトル。
ランナーからすれば、紙コップより取りやすいし、こぼれにくくて飲みやすいです。
ただやはり全部飲みきることはできないので、残りを道に流して捨てるか、そのまま蓋をしてゴミ箱に捨てるか迷いました。
全員が道に流したらすごい匂いになりそうですし、なんか衛生的ではないと考えて、「蓋をしてゴミ箱に捨てる」を選択しました。
ふと景色を見ると、大した景色ではないですが、青空が広がっていて、気持ちいいです。
走れる喜びを全身で感じながら、
マラソン、やっぱ最高だな~
と気持ちよく走ります。
まだまだ楽に走れています。
15km ~ 20km
ペース: 4:37 - 4:41 - 4:39 - 4:39 - 4:36
相変わらず、おじさんペーサーについていきます。
僕はあまりペーサーについて走った経験がないのですが、時計を気にせず人に付いて走るのってムチャクチャ楽ですね。
たまに、時計は見ますが、ラップが安定しているので、おじさんを信用してずっとついていきます。
そして、たまに、おじさんは屁をこきますが、さっと横にスライドしてやりすごします。
よく、男性が女性ランナーのペーサーをしてるケースはありますが、逆のパターンもあってもいいのではないでしょうか。
おじさんではなく、綺麗なお姉さんにペースメイクしてもらいたい。
ヤマダ電機の西原さんがいいな。
そしたら、簡単に記録出せる気がする。
サブスリーだって達成できる。
そんな妄想しつつ、おじさんに感謝して、ついていきます。
20km ~ 25km
ペース: 4:36 - 4:39 - 4:38 - 4:37 - 4:31
スライドするちょびさんが叫びました。
距離がおかしい~
ええ、薄々感じてはいました。
このコース、ちょっと距離がおかしいかもと。
1周5キロと聞いていたのに、周回が増すごとに、5の倍数からどんどん乖離していく感じ。
僕は普段、同じとこをぐるぐる走って練習することが多く、距離しか見ないので何周しているかをほとんど気にしません。
なので、このときは、
最終的に42キロ走ればいいんでしょ。
くらいに考えてました。
で、ペースのほうはというと。
相変わらず、おじさんについて一定のペースを刻んでいました。
が、
ずっとラクしてつかせてもらっていることに申し訳なくなってきました。
こいつ、ずっとついてきやがるな。
うっとおしいぜッ!
そう思われてるかもしれないし。
なので、25キロ地点くらいで、今度は僕が男らしくペースを作ろう!と思い、前に出ます。
おじさん、さあ今度は俺についてきてください!
さあ、さあっ!
しかし・・・、
何故かおじさんがついてきません。
おかしいなと思いガーミン見ると、僕のペースが キロ430近くまで上がってました。
はい、ペーサー失格です(^_^;)
おじさんとだいぶ差がついてしまっていたので、ペースを落としておじさんを待つのもどうかと思い、ここからは単独走となりました。
25km ~ 30km
ペース: 4:37 - 4:37 - 4:35 - 4:36 - 4:33
走ってるときに、コースの距離計測をしているスタッフの姿が目に入りました。
(あのコロコロ転がすやつです)
Σ(゚Д゚) おい、そいつは事前に済ませとくやつだぁ~!
こりゃあ、ただごとじゃないぞ!
と不穏なものを感じます。
しばらくすると、いくつかの場所に、
「9周に変更、1周の調整コース」と
貼りだされました。
そして、自転車パトロールのお姉さんが、
「8週から9周に変更になりまーす」
と伝えながら走ってます。
本来は、1周 5km を8周して、足りない分は調整コース1周で2.195km だったはず。
やっぱり、1周が 5kmに満たないので、1周増やして、帳尻を合わせようってことのようでした。
僕のガーミンがそれほど距離がズレてるとは思えなかったんですが、最後の調整コースに入るタイミングで何キロか分からないので、今何周目かはっきりさせておく必要があります。
不安になってきて、近くのランナーに聞こうと思いましたが、やめておきました。
僕と同じ周回とは限らないし、冷静に計算すれば分かること。
いよいよ、30キロに到達。
キロ 440でとりあえず、30キロまでと思ってここまできましたが、まだ大丈夫そう。
残り12キロを1キロずつ勝っていく。
イケるところまで行くぞ。
30km ~ 35km
ペース: 4:37 - 4:34 - 4:34 - 4:31 - 4:31
30キロに到達して、ここで摂取すると決めていたアスリチューン(コーヒーゼリー)を補給します。
これ、ジェルっていうより、普通にゼリーなんです。
なので、飲むというより、食べる感じ。
美味しいし、気持ち悪さはあまり感じません。
ここまで、気持ち悪さはあまりなく、吐き気もほとんどなかったので、ジェルを飲まないことが効を奏しているかもしれません。
あとは、最後まで体力がもてば、というところです。
ここからは1キロずつ勝っていく、と思いながら走っていて、
よし1勝目、2勝目と ラップを刻むごとに気持ちを切り替えていきます。
ちょっと気合いが入ったせいか、ここの5キロが一番ラップがよくて、今までのレースでは考えられないことです。
35km ~ 40km
ペース: 4:40 - 4:37 - 4:43 - 4:39 - 4:45
さすがに徐々にキツくなってきました。
37キロあたりで、
つくばだと、国道から橋を渡って、大学へ向かうあたりかな~
なんて考えます。
あと5キロだ、粘っていこうと気持ちを奮い立たせます。
そして、このあたりで、
なんだか首が痛い、と感じるようになります。
どうやら顎が上がっていたようです。
しかし、顎を引いても、頭がものすごく重く感じます。
すると、徐々にまた顎があがってしまい、分かっていても、顎を引いて走ることができなくなってきます。
今まで、こんなに顎が上がってしまうってことはなかったのですが、フォームを変えた影響がこういうところに出ているのでしょうか。
いよいよ、ペースもキロ440を維持できなくなってきました。
40km ~ ラスト
ペース: 4:46 - 4:38 - 1:09
9周目を終えると、案の定、すでにゴールしているちょびさんがいました。
顎上がってる、顎引け~
と言われました。
実際、顎がガッツリ上がってます。
@ちょびスポーツ
わかってます。
わかってるんだけど、頭が重くて重くて、どうしようもない。
だから、顎を引いていられない。
この写真で分析すると、骨盤の前傾を維持したいけど、もう筋力(大腰筋?)が限界で、反り腰になってしまっています。
だから、頭も後ろに落ちて結果、上を向いてしまっているのかなと。
まあ、でも走っているときはそんなこと分かるはずもなく。
ここから最後の調整コースを半周します。
ちょっと行ってすぐ戻ってくるだけ。
おそらく、トータル1~2キロだと思うんですが、これが長く感じる。
時計を見ると、
もしかして、まさかのサブ315できるかもしれない。
そんな気がしてきましたが、スパートできるほど余力もない。
あと、通常なら存在する「あと○キロ」という表示がないから計算もできない。
そして、なんとなく、頭がぼんやりしてフラフラしてきました。
脱水か?
半周して戻ってくると、ちょびさんが声をあげて応援してくれてます。
いかん、意識が朦朧としてきた。
ラスト100mくらいだけど、ラストスパート発動!
頭の中が真っ白になりかける。
ゴールする直前、あぶなく意識が飛びそうでした。
ギリギリ持ちこたえました。
タイムは?
3:15:08
く~、惜しくも、サブ315はならず。
でも、上出来の結果です。
数分後、TOMSAIさんがゴール。
ちょびさんもTOMSAIさんもPB更新。
おめでとうございます!
ゴール後
完走メダルと記念のTシャツをもらいました。
記念撮影
左からTOMSAIさん、僕、ちょびさん
メダルを受け取る場所で、とあるおじさんがムッチャ怒ってました。
推測するに、変更された正しい周回の数を把握されていなかったんではないかと思います。
ちょびさんとTOMSAIさんのお知り合いの方も、9周プラス調整周 1周するべきところを、9周のみすればよいと勘違いし、9周でレースを終えてしまったそうです。
必死に42キロ近い距離を走って、レースを終えた後で、距離が足りない、もう1周足りなかったと知らされたと思うとゾっとします。
1万円も参加費払って、交通費や宿泊費もかかっているかもしれない。
この日のためにコンディションを仕上げて、PBや目標を達成できるペースで走っていたかもしれない。
そう思うとおじさんの怒りはもっともです。
途中で距離の間違いに気付き、多くのランナーには周知できたかもしれませんが、混乱もさせたし、間違ってしまった人もいました。
絶対にあってはいけないミスであるということだけは強く言っておきたいです。
ランナーは怒ってるぞ!!
レース後、TOMSAIさんはKNJですぐ帰宅されてしまいました。
この施設には、ありがたいことに温泉施設とレストランがあったので、ゆっくり汗を流して、食事することができました。
トライアルマラソンは一般的なロードレースに比べれば面白みはないかもしれませんが、この会場は最高です。
今回は、気象条件もよく、コースもフラットでタイムがでやすいレースでした。
加えて、レースで初めて使ったヴェイパーフライネクスト%。
こいつは、すごいシューズです。
本来の力以上の結果が出た気がします。
昨年から故障して、まともに走れない時期が長く続きました。
一時は、レースを走れる日が来るなんて思えませんでした。
それだけに、こんな風に全力を出し切ってフルマラソンをゴールすることができて、感無量です。
ホントによかった。
これにて、レポ終了です!
最後までお読み頂きありがとうございました!!