トウホクディスタンスチャレンジの第2戦!
「杜のタイムトライアル」に参加してきました!
速報するの忘れちゃったので、いきなりレポです(^_^;)
「杜の」と銘打ってはいるものの、会場は仙台から遠く離れた加美町。
誘ってくれたちょびさんと車で会場の「陶芸の里スポーツ公園」へ。
1時間半以上かかって到着〜。遠いよ〜。
しかし、自然に囲まれたトラックは初めてでいい感じです。
僕たちが出る5000mは、19時10分からですが、着いた時は17時。
まだまだ、時間たっぷり。
受付を済ませ、ちびっ子たちのレースや、1500mのレースをのんびりと観戦します。
しかし、この会場、虫がやたら多い!
着いて早々あちこち刺されまくって、痒さに耐えられず、薬局に虫除けとキンカンを買いに行きます。
(やっぱり、虫刺されにはキンカンですよね)
田舎なので、近場にコンビニや薬局が見当たらず、車で右往左往して40分くらいかかっちゃいました(^_^;)
***
で、戻ったらそろそろアップしようかという時間になったので、3キロほどジョグと刺激入れをします。
アップだけで汗だく(゚o゚;; なので、お着替え。
この日の戦闘服は、はてブロノースリ。
左が僕、右がちょびさん。
仲良しぶりをアピールしたいわけではありませんが、「おそろ」でしたね(笑)。
もはや、フザケないと気がすみません。
***
そろそろ19時。
召集所へ向かいます。
今回、正直、コンディションあんまよくない気がしてました。
なぜなら。
1週間前に閾値走(4’05/km)をやったところ、体が重すぎて 平均 4’18/kmまでしか上がらなかったです。。
まあ、このときは、連休で結構走りこんだ後だったので、仕方ないかと思ったのですが・・。
問題なのは前日。
ジョグから体感 3’50/kmで1km流しを入れたところ、結果が3’59/km で、あまりの走れなさに愕然としてしまいました。(・_・;)
なもんで、イケるぞという自信は全くありません。
でも、レースになればアドレナリンが出て、前回みたいに走れるかも?
そんなことを期待して、スタートに並びます。
***
同じ組には、前回のナイトチャレンジ宮城野原でも一緒に走ったおねーちゃんがいました。
その時の様子はこちら。
僕をペーサーにし、ラスト1kmであっという間に置き去りにしてくれたおねーちゃんです。
僕は調べました。
このおねーちゃんのことを。
実は、全国レベルの実力者でした。
なんなら、全日本大学女子駅伝も出てるし、宮城県代表として、都道府県対抗駅伝のメンバーにも佐藤早也伽選手と一緒に名を連ねてました。
くっそー、そんなに走力が高いのに、足の遅い市民ランナーのおじさんをペーサーにしやがって~。
許せん、あの小娘!!
絶対次は俺がペーサーにしてやる!!
・・とは言えないほど実力差があることが分かってしまったので、ペーサーになどできそうにありません。
むしろ、尊敬のまなざしで見るしかなくなりました(^_^;)
しかーし!!
今回のレースはなんとペーサー付き。
しかも、僕の目標である19分00秒のペーサー様がいました。\(^o^)/
目標とするタイムどんぴしゃのペーサーがいて、ペーサーについていけるレースなど初めての経験です。
なので、コンディションはいまいちでも、チャンスはある!!
そんな希望をもちつつ、スタートです!!
***
On Your Mark Bang!!
僕はアウトレーン側からスタート。
同じ組には、18:00、18:30のペーサーもいて、ほとんどのランナーはそっち側についていきます。
僕は、19:00のペーサーのうしろをしっかりキープ!!
1周ほどして、このペーサーについていってるのは自分だけだと分かります。
このペーサーさん、かなり若いです。
学生さんかな?
安定したペースで引っ張ってくれます。
そのままついていって、1km通過。
「3'47/km です!」
とペーサーさんが教えてくれます。
僕は今回1kmごとに手動でラップを記録してましたが、それを見ることは一度もありませんでした。
ラップペースは一切気にしない。
ペーサーについていくだけ。
なんてラクだんだ、ペーサーについていくって!!
そう思いました。
ひたすらペーサーについていく。
2km通過。
「7分35秒ちょうどです!」
ペーサーさんが声をかけてくれます。
はて?
瞬時に計算はできませんが、「ちょうど」って言うからきっとイーブンペースなんだろ。
そう思って、時計は見ません。
要所要所で声がけしてくれます。
「半分きました!」とか
「いいですよ、あと○分です!」とか。
ホントありがたい!!
ぴったりペーサーさんについていく
しかし、そんなありがたい状況でも、3km通過時点くらいで、絶望的にキツくなってきます。
明らかに前回よりキツいです。
もう、つらくてつらくて。
ペーサーさんから何度も離れそうになりますが、こんな恵まれた機会はそうないんだ、絶対ついていくぞ!
と自分を鼓舞し、必死でついていきます。
ペーサーさんも
「あともう少し、このままいけば19分切れます!」
と何度も声をかけてくれます。
ペースが落ちてる気がしますが、ついていってるのが僕一人なので、ペーサーさんが合わせてくれてるような気もします。
4キロ通過。
「あと1キロです。イケます。19分切れますよ!」
ペーサーさんが鼓舞してくれます。
4キロまでイーブンでイケたらあとは前回みたいにペースを上げよう。
スタート前はそう思ってましたが、すでにパワーゲージ残量ゼロ。
苦しすぎて、誰よりもうるさくゼーハーゼーハー言ってます。
絶対ついていきたいという気持ちとは裏腹に、もう体がまったく言うことを聞いてくれません。
「あと2周です!」
「イケます、イケます!」
苦しくて苦しくて苦しくて苦しくて何度も諦めそうになります。
でも、ペーサーさんが声をかけてくれるので、それに応えたい。
ゴールしてきちんと感謝を伝えたい。
そんな思いだけが僕を走らせます。
苦悶の表情すぎて、あとからこの写真みて、正直引きました。(-_-;)
ちなみに、ちょびさんの写真を後から見たら、全然涼しげに走ってます。
これはまだ余力を残してますね。
「あと1周、ラストです!!、19分切れます!!」
しかし、僕にはラストを上げる余裕など全くなく、とにかく動かない身体を無理やり動かして、ストライドを広げてペースを落とさないように必死。
もう、体のパーツが壊れてどんどん地面に剥がれ落ちてるような気がします。
完全に体がおかしくなってて、まともなフォームで走ってるとは思えません。
ラスト100m!
顎が上がってほぼ前が見えませんが、とにかく最後に振り絞りる!
タイムを知らせるアナウンスが聞こえる!
50、51、52、・・59、 19分!
無情にもラスト50mくらいを残して、19分のコールが聞こえてしまいました。
あー、ダメだった
その瞬間、力が抜けました。
そのままゴールして、倒れこみました。
完全に死にました。
©ちょびスポーツ
後から確認したラップはこんな感じでした。
正式タイムは、19分08秒 でした。
目標にしていた19分切りは果たせませんでした。
やっぱり、3キロ過ぎてからペースが落ちてましたね。
ペーサーさんは抜群のペースメイクをしてくれましたが、それについていけず残念でした。
ゴール直後、ペーサーさんにお礼を言いましたが、きつくて声がまともに出せず、素気ない感じになってしまったのが心残りです。
***
今回故障でDNSにもかかわらず応援に来てくれていたスーパーランナーのKさんと、ゴールしたちょびさんが傍にいることに気づきましたが、きつくて声も出せず、起き上がることもしばらくできません。
たぶん、一人ならずっとトラックの脇で寝てたと思います。
しかし、起きねばなりません。
なぜなら、レースのあと、近くの温泉に行く予定で、早めに出発しないと閉館してしまうからです(^_^;)
僕のせいで、汗だくのちょびさんを風呂に入れなくさせるわけにはいかない!!
その使命感のみで、完全にゾンビ状態で、起き上がり、帰り支度をします。
限界以上に出しきってしまったのと、脱水気味だったのかもしれませんが、しばらく呼吸がまったく収まらず。
呼吸が落ち着かないヘロヘロの状態で、着替えて、アクエリアスを飲みながら、車を運転、温泉に向かいます。
今思えば、これ、かなり危なかったと思います。
運転しながら、ずっとハーハー言ってましたし、いつでも吐けそうでしたから(;'∀')
瀕死の状態でしたが、なんとか事故らず車を走らせ、「陶芸の里ゆーらんど」という温泉に到着。
ちょびさんに、
「湯船にはつからない方がいいですよ」
と言われて、僕もその通りだなと思ったので、温泉ではずっと水シャワーを浴び続けてました。
火照った身体が冷やされて、少しずつ落ち着いてきました。
呼吸が落ち着いたのはたぶん走り終わって1時間後くらいです。
やっと復活。
いやー、Kさんとちょびさんには心配かけてしまって申し訳ないことをしました。
てか、Kさん、走ってないのによくお風呂つきあってくれたな(笑)
***
その後は、近くの(とは言っても車を15分ほど走らせてます)ファミレスで晩御飯。
全員車なので、ノンアルコールで乾杯!
コロナの影響か、お店に入店して1時間もたたずに閉店ということだったので、ここでお開き。
スーパーランナーのKさんのお話をもっと聞きたかったですけど、それは次回のお楽しみ。
帰路につきました。
今回は、残念がら目標とするタイムは出せませんでしたが、全く悔いはありません。
コンディション的には19分を切れる状態ではなかったと思いますが、それでも最後まで諦めることなく、ペーサーさんの力を借りて、そのときの限界を超えて走れた、最後の1滴まで出しつくしたと思えるのは満足です。
杜のタイムトライアル、とてもいい大会でした。
運営もすばらしく、スタッフの皆さんもあたたかい。
すばらしい写真が何枚も無料ダウンロード!
(投げ銭という形で、カメラマンさんに寄付は可能)
また、機会があればぜひ出場したいですね。
おしまい。