全日本大学駅伝、楽しかったですね!
上位陣の順位がここまで目まぐるしく変わる大会もなかなかなかったと思います。
最後まで目が離せないレースでした。
7区始まった時点では、
駒澤、東海、青学、明治、東洋あたりは、まだどこも可能性ありましたもんね。
印象に残ることがとても多かったのでちょっと感想を書きたいと思います。
新1年生の台頭
今年は、1年生がかなりレースを活性化させたことは言うまでもありません。
まず1区。
順天堂 三浦選手がいきなり 区間新記録。
箱根予選会で1年生ながら日本人トップで走った実力をいかんなく発揮。
最後まで余裕を感じさせる表情で、ラストのキレはズバ抜けてましたね。
さすが、オリンピック代表最有力!(3000mSC)
つづいて4区。
2区で11位まで落ちた順位を一気に6位まで浮上させました。
昨年までいた館沢選手を彷彿とさせるゲームチェンジャーっぷりでした。
チームにはかかせない「駅伝男」の誕生という感じですね。
そして5区。
青学の佐藤一世 選手も 区間新記録。
僕が今年の1年生で一番見るのを楽しみにしていた選手です。
佐藤選手は、2019年の高校駅伝で、エースが集まる1区で区間賞。
そん時は、10kmを 28分48秒というタイムで区間新記録ってのもすごかったんですけど、ずっと先頭で引っ張って最後まで勝ちきるというのは本当の強さを感じるものでした。
今年のトラックシーズンは、中央の吉居選手や順天堂の三浦選手が先に脚光を浴びてましたけど、
「俺を忘れるな」と。
満を持してデビューした感じですね。
ロードには絶対の自信を持っているようなので、箱根も主要区間を走るような気がします。
個人的には1区を走ってほしいですね。
それにしても、今年の1年生の活躍はすばらしく、昨年の4年生がそう言われていたように、きっと黄金世代になると思います。
いや、昨年の4年生でも1年生からこれほどは走ってなかったと思います。
かつてない黄金世代の予感です。
青学 神林選手の激走
7区の神林選手の激走はすごかった!
僕は何度かブログにも書いてますけど、青学押しなんです。
神林選手は今年の青学のキャプテン。
そして、競技は大学で終了します。
少し前のランスマ倶楽部で、神林選手が出てて。
トレッドミルで走ってたんですけど、浮力でもあるかのように「ふわっふわっ」と走るんですよ。
もともとバネのある走り方でしたけど、こんなにも軽やかに綺麗なフォアフットで走るんだなぁと感嘆してしまいました。
原監督も太鼓判を押してましたけど、しっかり仕上がってる感じでしたね。
いくら調子がよくても、先頭まで一気にいくとは思わなかったんですが、あっという間にトップに立ち、2位にも約40秒の差をつける走りは圧巻でした。
こんなにすごい走りをするのに、大学で競技をやめる彼が、戦友でもある吉田圭太選手にタスキを渡す姿を見て、ウルっときちゃいますよね。
8区のエース対決
全日本大学駅伝って、8区での逆転がすごく多いレースです。
箱根なんて、優勝に関しては10区の時点ではほとんど結果が分かってますからね、つまらないんですけど、全日本の8区はいつもワクワクします。
今年は特に見応えのある8区でしたね。
8区スタート時点で
青学 吉田圭太選手の約40秒後ろから、東海大 名取選手と、駒澤 田澤選手が追走。
青学の原監督は30秒あれば勝てると言ってましたけど、正直、キツいだろうなと思いました。
この展開なら、 駒澤が勝つだろうと思いました。
毎年、これくらいの差であれば、逆転劇が起きてるし、力のあるこの2選手が並んで先頭を追いかける時点で、必ず吉田選手は追いつかれると思いました。
で、最後はラストのキレで田澤選手が勝つ。
まさに、思った通りの展開でした。
東海の名取選手もハイペースで引っ張り続けてカッコよかったですけど(名取選手の走り方は好きなんですよね)、展開的にツキがなかったですね。
今年は、確かに田澤選手の力があってこその駒澤の優勝だったんですけど、優勝を決定づけたのは、7区を走った駒澤のキャプテンの小林選手が粘りまくって、最後は東海の西田選手に追いついたことだと思います。
これで、田澤選手をグっと楽にしましたから。
影の殊勲賞です。
箱根に向けて、各チームこれからまたピークを合わせて行くと思いますが、どうなるでしょうか。
楽しみですね。
そういえば、Yahooニュースでこんな記事が。
元青学で、九電工の 久保田選手。
実業団に入ってもレースに出なかったのは、例の女性問題が大きかったと思いますが、故障もあったんですね。
彼の走りはすごく好きだったので、駅伝やマラソンで彼の輝く姿をもう一度見たかったです。
おしまい。