2023年がはじまりました。
そして、大好きな箱根駅伝が終わりました。
面白すぎたぞ、このヤロー!! って叫びたいです(^^)。
事前に放送されていた、
箱根駅伝「春夏秋冬」(前編・後編)に始まり、
箱根駅伝「絆の物語」、
本編の
箱根駅伝(往路・復路)、
翌日の、
情報番組「ZIP!」、「スッキリ」での駒澤選手の生出演は録画してもちろんチェックし、
最後を締めくくるのは、今日放送された
「もうひとつの箱根駅伝」。
これでマニアとしては、コンプリートかな(笑)?
今年のレースで盛り上がったのは、やっぱり2区ですよね~
各校のエースがこれほど2区に集中したことは今までなかったのでは?
これぞ、まさに「花の2区」! 最高!!
駒澤・田澤君、青学・近藤幸太郎君、中央・吉居大和君のラストのデッドヒートは大興奮でした。
個人的に思いが強いのが、やはり最後の「田澤VS近藤」です。
昨年の箱根から出雲、全日本と、たびたびクローズアップされてたこのエース対決。
青学びいきかつ、非エリートを応援したい僕は、つい近藤君目線になっちゃいますが(^_^;)、2人の大学入学時点での注目度は雲泥の差で。
近藤君はメディアでこの話をされるたびに、
「田澤君との対決を煽るのはやめましょう(笑)」
とか、
「田澤君は雲の上の存在」
とずっと謙虚でした。
しかし、4年コツコツと努力を重ね、出雲、全日本でもう少しで追いつけるという所まできました。
そして、この最後の箱根で区間順位で田澤君に勝てた。
田澤君は直前のコロナで万全の調子ではなかったと思いますが、非エリートだった近藤君が努力の末にエリートで学生最強ランナーの田澤君に勝てたってのはドラマがあります。
で、
僕は、前傾姿勢でレースを食い入るように見ているもので(笑)、近藤君が中央の吉居君に「一緒に行こうぜ」ジェスチャーしてるのも見逃しませんでした。
「2人で田澤を倒すぞ!」って感じでね。
この二人は、幼なじみだったそうで、近藤君は吉居君を弟みたいに思ってるとのことでしたね。
で、その吉居君もすごかった!
序盤、超ハイペースで突っ込んで、田澤君に追いついてからも、後ろに着かず一気に前に出る自信と負けん気の強さ!
途中、落ちて抜かれちゃいますけど、近藤君の力も借りて、最後にあのスパート。
2区の最後の「壁」と言われる上りで、あの切れ味のスパートができる選手は今まで見たことがないです。
昨年の1区が区間新で、今年は2区区間賞ですから、これは渡辺康幸バリの逸材ということですね。
それにしても、何人かいた留学生を差し置いて、この日本人の3人が区間1,2,3位を占めてるって凄いことです。
「留学生には勝てない」、「日本人1位を目指す」 なんていうところを打ち破ったところが嬉しい。
近い将来、この3人は必ず世界の舞台に立っている気がしますね。
それと4区も熱かった!
青学の太田君が先を走る駒澤・鈴木芽吹君、中央・吉居(弟)君に追いつく。
ハイペースで突っ込んでいるので、一度後ろに着いて休みたいところ。
しかし、迷うことなくそのまま追い抜く太田君の気持ちの強さに震えました。
それと、昨年悔しい思いをして大きな挫折を味わった芽吹君がこの準エース区間でしっかり結果を出したってのも感動的でした。
あれは、「絆の物語」の中のエピソードだったと思うんですけど、昨年のこの箱根で大きな怪我をして、自力で移動したり風呂に入ったりできなくて、キャプテンの山野君に色々手伝ってもらってたらしいんですよ。
お風呂まで階段をおんぶしてもらったり、服を脱いだり着せてもらったり。
で、普通そういうのって、同学年の仲間に頼むと思うんですけど、同学年には恥ずかしいからと言って、キャプテン(先輩)の山野君に頼むっていうエピソードが微笑ましくて。
「じゃあ、田澤君にも頼んだんですか?」と聞かれると、
「田澤さんにはそんなこと頼めません」(笑)と。
そのときのキャプテン山野君の
「ふざけんなー、お前失礼だろー(笑)」(意訳)というリアクションが、めっちゃ面白くて。
キャプテンでありながら、後輩にナメられている感というか、懐の深さと言うか、優しさが表れている絆のエピソードでしたね。
僕、これで山野君がめっちゃ好きになりました。
山野君
さらに脱線すると、
翌日の「スッキリ」で、生出演して、よくやる○とか×をあげさせるやつで、
「大八木監督の声掛けをうるさいと感じるか」の質問で、ただひとり「○」を上げて、場を盛り上げてましたね。
「本当はみんな思ってるだろー、みんなウソつくなよなー」みたいなリアクションが面白かったですね。
まあ、そんな山野君とのよい絆もあって昨年のリベンジを果たした鈴木芽吹君の快走はよかったですね。
それと、東京国際のヴィンセントが今回またすごい区間新記録を出して、2区、3区、4区の区間記録をひとりで持つことになったわけですけど、このヴィンセントの「もう一つの箱根駅伝」のエピソードもよかったですね。
東京国際には、もうひとりの留学生、ルカ・ムセンビ もいて、ヴィンセントが凄すぎるので、結局箱根を1度も走れなかったんですよね。
まさに、「じゃないほう留学生」。
そんなルカは、昨年の北海道マラソンを優勝。
そして、そのときの優勝インタビューで4年間悔しい思いをしたと言って涙を流してたんです。
外国人留学生が涙やそういう感情を表に出す場面ってなかなか目にすることがないので、胸を打たれました。
でも、ルカはヴィンセントのために通訳したり(だから、ヴィンセントは全然日本語がうまくならなかったと思う)献身的にチームに貢献していて。
そんな裏側がわかってしまうと、単に「ヴィンセントはすげーなー」ではない、区間新記録の物語がありますね。
レース全体で見ると、やっぱり駒澤が1枚も2枚も上手で強かったなーという印象です。
主力の花尾君、佐藤圭太君も出てませんし、山で1年生を2人使っての勝利は来年以降も盤石だな、こりゃという感じです。
大八木監督が勇退し、今年から「男だろ!」が聞けなくなるのは寂しいかぎりですが、藤田新監督になって、チームがどうなるのかも楽しみですね。
一方、もう一つの優勝候補の青学は山で大失敗。
5区を予定していた若林君が直前(大晦日!)で
「体調悪くて不安なんで走れません」(たぶん、メンタル)
と言いだしたようで、これが原因で、6区を予定していた脇田君を5区、走らない予定だった西川君が6区に変更。
脇田君も西川君もきちんと準備できていれば、もっといい精神状態で走れていたと思うので、可哀そうでしたね。
特に西川君はまさかの区間最下位で、そうとう傷を負ってしまっていると思うので、なんとか立ち直ってほしいものです。
それと、新潟出身で頑張ってほしい選手の一人である岸本君が9区で圧巻の走りをしてくれたのはよかったです。
最後にもう一つ。
選手のフォームを見てるだけで駅伝を見るのは楽しいのですが、今年は、駒澤の8区を走った赤星君のフォームが好みでした。
腰高でシザースの効いた走り。そしていいピッチ。
ピッチを測ってみたら、おそらく192spm くらいでした。
こんな走りがしたいなと思って、録画を繰り返し見てます。
そんなこんなで、今年の箱根駅伝は近年まれにみる面白さでした。
来週、再来週と都道府県対抗駅伝があって、箱根ランナーも多数走ると思うのでこれまた楽しみですね。