東北・みやぎ復興マラソンのレポ レース編です。
スタートまで
kenchan-run.hatenablog.com
スタート~10km
まず、コースはこんな感じ。
今回からスタートが仙台市陸上競技場で、ゴールが名取市の文化会館前になります。
コースは、いくつか橋を越えるときのアップダウンがあるくらいで全体的にフラットです。
走ってみて、記録も狙えるコースだと思いました。
スタートして、これでもかってくらい周りのランナーに抜かれて行きます。
しかし、周りのランナーの勢いに決して惑わされないよう、ペースを抑えます。
ダンコ、キロ5オーバー。
ペースは今回 5'10/km くらいでいくと決めてました。
これは、練習時の体感で、30キロまではイケそうと思えるペースであり、現状の走力で、もっともフルマラソンを早くゴールできそうだと思えるペースです。
練習は全く積めてませんが、今回はファンランするつもりは毛頭なく、今の全力を出し切る、1秒でも早くゴールしたいという気持ちで挑みました。
ペースは、5'10/km 前後(つまり、5'15/kmくらいまで許容範囲)のつもりでしたが、実際のところは、終盤になるまで 5'10/kmを見ることはなく、ほとんど、5'05/km 前後という感じでしたね。
スタートして、すぐの橋を下ったところで沿道からちょびさんが応援してくれてました。
©ちょびスポーツ
この時僕は、ちょびさんの応援に両手を挙げて応えているにもかかわらず、レースが終わった後、ここで応援してもらったのをすっかり忘れて、「そんなところにいましたっけ?」と完全にボケ老人と化してしまったことはナイショ。
その後、あみこさんが追いついてきて、そのまま一緒に少し走っていくと、沿道にこの2人の姿を発見。
こうなれば、僕としては叫ぶしかありません。
サンキュー!!!
しかし、尾形さんはそのときスタッフと話していて、僕の声掛けに気づくのが遅れ、
「あー、どうも。」
という控え目リアクション。
そこは「サンキュー!」で返してほしかったぜ(笑)
10km~20km
ペースは順調。
沿道の声援には、手を挙げて応えながら走っていきます。
13キロくらいで折り返しがあり、スライドできるところがあります。
しかし、スライドの距離があまり長くないので、近いペースで走っているランナーとしかスライドできません。
往路では、先を行くあみこさんを発見したので声掛けしましたが、ちょっと距離があり、エール交換ならず。
復路では、Biviの会のFさんを発見し、ハイタッチ。
Fさんとは同じレースを走れば、レース会場やコースで必ず出会える自信があります。
何故なのか分かりませんが、示し合わなくても必ず出会えるんです。
こんなに大量にランナーがいるのに不思議なものです。
今回もばっちりエール交換できてよかったです。
18キロくらいから、かさ上げ道路に入ります。
ここまで順調にペースを刻んできましたが、はじめてここで疲労を感じます。
ラップ予測を見ても、今までキロ4'05/kmを切るくらいだったのが、4'10/kmくらいになっていて、気持ちちょっと出力を上げる意識をしないと、ペースが維持できない感じです。
あれ、もしかしてオーバーペースだった?
前半はちょっと暑かったしな・・
とその時は思いましたが、ここは全く沿道の声援がないエリア。
声援やスライドで、ドーパミンガバガバ出てたのが、ふっと我に返って自分の身体と向き合ったタイミングだったんでしょうね。
声援のないエリア(=家や建物がほとんどないエリア)に来たことで、
そうか、ここは津波による冠水エリアなんだなと改めて実感しました。
草しか生えていないだけのだだっぴろい寂しい景色。
写真を撮っているランナーの姿をちらほら見かけました。
20km~30km
20キロを越えて少し行くと、ちょびさんが はてブロの幟をかかげて待っててくれました。
仙道のボードを持って。
うぇーーいい!!!
ふぁうわぅわーぅ!!!
©ちょびスポーツ
お互いワケのわからん掛け声で、テンションも一気に爆上がり。
なんだか元気が出てきました!
でも、ここで「第ゼロ感」が流れてたら、もっと興奮したね!
ちょびさんから離れて改めてセンドーの言葉を思い出す。
「まだあわてる時間じゃない」
そうだよね。
ちょびさん、ありがとう!!
おかげで、その後も順調にペースを維持して進むことができました。
25キロあたりで、近くを走るおにーちゃんが、
「はー、あと17キロもあんのかー」
というのが聞こえました。
こうなると、他のランナーに話しかけたい病が発動します。
「何言ってんすか!あと、たった17キロで終わっちゃうんですよー、こんなに楽しいマラソンが」
そう言うと、
おにーちゃんは、
「たしかに、そうですね、ハハっ」
と笑って、ちょっと元気になったようでした。
僕もこういう声掛けは楽しくて元気になれます。
その後、川沿いのかわまちテラスを走るコースに入ると、沿道に応援してくれる方がたくさん。
ここまでも沿道のほとんどの声援に応えてきましたが、ここでもすべての声援をありがたく受け止め、手を挙げて「あざっす!!」と応えます。
応えれば相手も笑顔で喜んでくれる。
このやりとりにどれだけパワーをもらったか分かりません。
28キロ地点。
ここのエイドには仙台名物「牛タン」があります。
ここまで一切フードはとりませんでしたが、牛タンだけは食べてみたいと思っていて。
昨年のラフランスマラソン(ハーフ)のエイドに、カルパスがあって、それを食べた時にほどよい塩っ気があって「これはいいな」と思ったんですよね。
だから、牛タンも食べようと。
もちろん、1秒たりとも無駄にはしたくないので、走りながら食べます。
そして、牛タンを口に含んだ瞬間。
「あ、やめときゃよかった」
と思いました。
冷たくて固くて脂っぽい (^_^;)
そりゃあ、マラソンのエイドに焼き立てが置いてあるわけないんで、そりゃ、冷たくて固くなってるでしょう。気づくべきでした。
せめて、脂っぽさが少なくて、もうちょっと塩っ気が強ければよかったかも。
すぐに口から出したくなりましたけど、せっかく用意してくれたお店やスタッフの方々に申し訳ない。
だから、頑張って飲み込みました。
しばらくは、気持ち悪く、えづきが収まらず・・
30キロ到達。
想定外のダメージは食らいましたが、まだペースは落ちてない。
まだまだイケるぜ!
つづく。